原文はhttp://www.theregister.co.uk/2007/11/02/cyber_jihad_rumours/

「サイバージハードの噂への懐疑」

アルカイダは(まだ)ハッキングできない
ジョン・レイデン
2007年11月2日(金)

イスラム教徒のハッカー達は報道によると11月11日前後にイスラエルと欧米のウェブサイトに対してサイバージハードを仕掛ける準備をしている。専門家達はその攻撃を深刻に捉えるべきか否かで分かれている。

想定される攻撃の噂の出所は今週のイスラエルの情報雑誌「DEBKAファイル」だった。それは真の信者に欧米の、ユダヤの、イスラエルの、イスラム教の背教者の、シーア派のウェブサイトの軍隊に攻撃を開始するよう求めていたと報告している。噂される攻撃は「数十万のイスラム教徒のハッカー達」が参加するほどまで範囲を広げる前に初めは15のウェブサイトに集中すると言われている。

「DEBKAファイル」はイスラエルの観点から安全保障の展望について最先端のストーリーを書いてきた歴史を持つ。それは時折間違うこともあった。たとえば2003年にはその雑誌は以前のイラクの独裁者サダム・フセインがアメリカの軍隊に対し大量破壊兵器を使うだろうとのレポートを出したことに「SCマガジン」は注目している。

とはいえ、「セキュア・コンピューティング」でのテクノロジー=福音伝道の副大統領ポール・ヘンリーのような幾人かの専門家は脅威を深刻に捉えている。

予告なしのかつ低品質の機械のネットワークを通しての想定される攻撃を開始するよりもむしろ、イスラム教徒達は報道によれば新メンバーを集め、Seti@Homeの悪意バージョンの使い方についてのエレクトロニック・ジハード・バージョン2.0取扱説明書と呼ばれるパッケージをダウンロードさせ、サイバー・ジハーディ志望者が容易には入り込めないEメールネットワークを利用可能にさせようとしているという。報道される限り活動の主催者がそれを求めている。

「そのソフトウェアがサウジ国民によって書かれたと主張する人々がいるし、我々はどれだけの人々がそれをダウンロードしたか知らない」とヘンリーは言う。「今日ではツールを使った攻撃はDDoS攻撃に限定されている。基本的なDDoS攻撃を防ぐのは難しくはないが、もしも十分なユーザーが参加すれば、それはパイプを詰まらせるだろう」。

戦闘員志望者は「シオニズムと十字軍兵士の帝国主義(TM)」の軍隊に悪意のあるパケットを投げつけることはその各ビットが戦闘の開始として「名誉あること」だと教えられていると「DEBKAファイル」は書いている。

「我々の情報源が言うには、教育は簡単な言葉で行われ、標的に従って各セクションごとに組織化されていると述べている。彼らは何らかの理由で戦場で戦うことはできないのだが、殉教者志望者であり、ネットで彼らのジハードの義務を果たそうとしている。これらのバーチャルな殉教者は「戦場」のジハーディと同じスリルと高揚感を保証してくれる」とDEBKAファイルは述べている。

「バーチャルな殉教者」候補のスリルが伝説の72人の処女を含んでいるかどうかは述べられていない。

「DEBKAファイル」はその攻撃は欧米政府機関によるイスラム教徒のウェブサイトの運営を削除するかもしくは混乱させる努力への返答だと推測する。

来るべきサイバージハードの噂が明らかになったのはこれが初めてではない。2006年12月、アメリカ国土安全保障省は銀行とインフラ企業に起こり得る電子的攻撃を警告した。何も起こらなかった。国土安全保障省は警告は攻撃を止めあるいは防衛が時間内に間に合ったと反論することもできるだろう。

エストニアでの最近のサイバー攻撃を学んだ安全専門家のガディ・エヴロンは想定される攻撃の危険性やそれをニュースにする価値があるかどうかさえ疑問視する。

「たとえ攻撃が計画されているにせよ、それは何も新しいものではないだろう」とエヴロンはIDGに語った。「ウェブサイトを攻撃するレベルでのサイバージハードは熱狂者による夥しい原因のため毎日引き起こされている。この警告の中身は疑わしい。全世界的に見て何十万もの情報セキュリティ労働者はいない。アルカイダのために働くのにいたっては言うまでもなく」。

TOP PAGE