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A死「現象」(訳注:a-life=人工生命、a-death=人工死)
イリス・カーバー
サイバースペースにおける死の取引から(ネット上の殺人)

死それ自身はテレ日用品になったのか?ホラー小説や病んだゴシップがますます指し示すところではそうだ。90年代後半までにリアリーのサイケデリックな理想主義はニヒリスティックなスローガン「Turn on to tune out」(Catajungle outfit Xxignalによる最近のリリースからの引用)に収束したように思える。……これはもはやセックス、ドラッグ、ロックンロールなどではない。

自然死のためのキリスト者連合のスポークスマンDoug Frushleeによれば、「いわゆるA死の脅威というのは神と自然法に対する想像できないほどの冒涜だ。この大流行は匹敵するものがないくらい嫌悪すべきものである。それは本来備わっている致死性というものを利用し、そして信じられないほど早く成長している。誰もそれが危険ではないとは言えない。本当に邪悪な何か、60年代の666性を超える何かが我々の若者たちの間に起こっている。今ほど不安になったことはない」

結果は「ポジティブ・ゼロ」フーガの完全なジャングルだ。死のテクニック Thanatechnics、サルコレプシー Sarkolepsy、スナッフ映画の刺激、Kゾンビ化、電子ヴァンパイア主義、死の経済 Necronomics、冥界=電子工学 Cthelllectronics ……死ぬための900万の方法。

A死は少なくとも急速なテクノカルチャーの変化の4つのはっきりしたラインの間の収束を含む、ハイブリッドな生産物だ。A死は感覚の穴(サルコン消滅)を生み出し、修正し、rescallしながら、「マイクロ休止乱用」――故意に逆にされた生化学記憶――とコーマ没頭の時間逸脱を結合させる。これらはゾーンのテクスチャーを加え、共文化的な出来事としてのhyperstitionトランスを重ね接ぐ「Synatives」(人工ドラッグ)によってトーンづけられている。

社会統計は典型的なA死「使用者」が15歳だということを示している。A死の取材の最も不吉なスレッドに従えばあなたは容赦なく、ギブソン主義者の「フラットライン」が急速にエキゾチックなフィクションからポップ・カルトで大衆に広がるシステムに変えているクリプト――ネットの暗黒の片割れ――のデジタル・アンダーグラウンドに連れて行かれることになる。

「あなたはそれを同時代の呪術への道として述べることができる」とサイバーゴスの後期妊娠中絶クラブのA死カルト主義者が提案する。「結局のところ」AOLは裏返せばLoa(訳注:ヴードゥー教における魂)と書く。しかし我々は自分たちをポジティブな生命を持った者と呼ぶ。「後期妊娠中絶主義者がどれくらいA死シーンに「活動的」でいるのか?」

デジタルな鋭い刺のムカデが「辺縁系のゲート」を開く「soft-tox」ジュースを産出するK空間の「ゾンビ生産者」――「ヴァーチャルな悪夢の平面における魔術師」――の不穏な物語がある。クリプトの新参者たちはその幹線のアクセス「low-way」が「メイン・フラットライン(工事中)」との標識があるとの確信を持たせた。

答えは行きすぎたもの(「66万年の回転」)から、曖昧なもの(「いつか」)を通って、神秘主義的な要約(「今から」)まで混乱させるように変化に富んでいる。別の側面から見れば現在のA死シーンの報告とその最近の歴史は非常に首尾一貫している。特に、絶え間なく現れる名前はオスカー・サルコン医師――バイオ技師、科学の天才、科学の歴史において最も物議を醸す人物の一人――のそれだ。彼の博学は、超有限分析や神経ネット、分配計算、群ロボット工学、キセノ心理学、Axsys工学を含む、彼が中心となって貢献した分野の多様さによって証明される。しかしそれは、「サルコン:サイバースペースの悪魔?」という問題に対する98年3月の記事の表紙と主要な社説に捧げられた、断固として真面目なOecumenistだった(たとえばフルシュリーの刺激的な時間の端よりも)。サルコンは技術的な夢が悪くなる道の象徴になった。仲間であるAxys研究者であり社会死研究者であるZeke Burn医師の言葉を借りれば「サルコンがA死の物事に対してインプットした比類ないことは、それがテクノロジーの主要な構成要素すべてと交差することだ」

生化学記憶 biotechmnesis の仕事はとても目立つので隣接した領域における彼の同時にパスブレーキングな研究を見劣りさせがちだ。たとえば非メートル法の原因−結果 pausationのサルコンの公式、それはIC(コーマ没頭 immersion-coma)の統制のための最初の厳密な基礎を与えた。生化学記憶とICとの間の繋がりはサルコンzip(bicontinualな集まりを数学的にモデル化する)以前に予期されていた。

最終的にSynativeがある。それについて彼はもっともな話しだが責任逃れをしている。たとえ彼が人工的な――あるいはデジタル神経技術的な――薬学を80年代半ばに理論づけていたとしても!これらすべての最先端の科学の統計結果はこうだ。「スキゾテクニックなデス・カルトの中で失われた10代の世代」

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